開催年月日
2014年7月4日(金)
開催場所
スカパーJSAT株式会社 経営会議室
出席者
(審議委員)
- 委員総数:
- 7名
- 出席委員数:
- 7名
- 審議委員長:
- 高畑 文雄
- 委 員:
- 藤原 洋
- 委 員:
- 逢坂 剛
- 委 員:
- 石井 苗子
- 委 員:
- 崔 洋一
- 委 員:
- 二宮 清純
- 委 員:
- 山本 浩二
(スカパーJSATグループ)
- 西山 茂樹
- (スカパーJSAT(株) 代表取締役執行役員会長)
- 高田 真治
- (スカパーJSAT(株) 代表取締役執行役員社長)
- 田中 晃
- (スカパーJSAT(株) 取締役執行役員専務 有料多チャンネル事業部門長)
- ((株)スカパー・エンターテイメント 代表取締役社長)
- 小牧 次郎
- (スカパーJSAT(株) 執行役員常務 有料多チャンネル事業部門 放送事業本部長)
- 米澤 稔
- ((株)スカパー・ブロードキャスティング 代表取締役社長)
- 国武 慎也
- (スカパーJSAT(株) IPプラットフォーム事業部長)
- 森元 光一
- (スカパーJSAT(株) チャンネル事業部長)
- ((株)スカパー・エンターテイメント 取締役)
- 志塚 真理
- (スカパーJSAT(株) 放送営業部企画プロデュースチーム長)
- 広瀬 義武
- ((株)スカパー・ブロードキャスティング 制作本部長)
- 掛川 義光
- ((株)スカパー・ブロードキャスティング 制作部マネージャー)
- 大月 融
- ((株)スカパー・ブロードキャスティング 制作部アシスタントマネージャー)
審議番組① 「ソチ2014パラリンピック冬季競技大会」
◆放送概要
放送日:2014年3月8日(土)~16日(日)
放送チャンネル:BSスカパー!/スカチャン/プロモチャンネル
- 日本初の24時間パラリンピック専門チャンネル
- 5競技72種目の全競技放送
- 毎日のハイライト番組放送
- ソチスタジオから独自レポートを毎日放送
◆放送コンセプト
- パラリンピックを福祉番組としてではなく、注目に値する一つのスポーツ中継・番組として放送し、その競技の持つ魅力・面白さを伝える。
- 障がい者であるという事実を隠したり、見てみぬふりをしたりすることなく、障がい・障がい者と正面から向き合い、アスリートとしてリスペクトし放送をする。
- まだ十分に認知されていない障がい者スポーツを日本に広めていくという使命感を持って、取り組む。
審議番組② 「将棋界の一番長い日 完全生中継 ~第72期・A級順位戦リーグ最終局~」
◆放送概要
放送日:2014年3月7日(金)~8日(土)
放送チャンネル:BSスカパー!/スカチャン/プロモチャンネル/囲碁・将棋チャンネル
◆放送コンセプト
- 合計7チャンネルを駆使して、対局開始から終了、そして休憩中までをも見せる「完全生中継」。
- スカパー!の多チャンネルならではの表現方法として、全対局を朝から夜まで、長いもので17時間の対局をひとつのチャンネルを使って見せていく、という多様性を打ち出す。
- NHKでの中継との差別化という点で、対局中継の他、検討室の様子、感想戦の様子などにも注力した放送。
スカパー!活動報告「WAKUWAKU JAPAN」について
- 「WAKUWAKU JAPAN」インドネシアで開局
- スカパー!海外展開(アジア)について
審議委員よりご意見
■「ソチ2014パラリンピック冬季競技大会」について
- 福祉番組ではなく、スポーツ中継だ、という理念は番組を通して伝わった。可能ならば、パラリンピックを支えているテクノロジーの部分、企業の技術力の解説をもって、競技の迫力を補完的に伝えられるところがあると、さらに良かった。
- 公式ホームページは、大変見やすくて核心を突いていてこれは良かった。サイトにおけるこの番組への力の入れ方が伝わってくる。各競技についての解説も初心者にも理解できる。
- 生中継の東京側のスタジオを、もう少し使いこなせないか。
- 開幕式・閉幕式に関する情報などは視聴者、とりわけスマホ・タブレット系の参加型視聴者にとって需要があるので、もう少し組み込んでほしかった。
- パラリンピック出場選手が、どのようなハンディを乗り越えてがんばっているのか、という点が一般の視聴者には分かりにくいところもある。その部分をある程度遠慮せずに伝えることで視聴者が一層選手の努力に対して理解度が増すのではないか。
- スポーツの見る側の喜びを表現するとしたら「ワクワク・ドキドキ・ハラハラ」。パラリンピックはこれに「ヒヤヒヤ」が追加される。今回の番組では、選手たちの圧倒的なパフォーマンスを、ありのままに伝えることによって、スカパー!の(スポーツ中継に対する)フィロソフィーが感じられた。
- 出場選手がなぜすごいのか、というところが健常者は分かりにくい、もっと踏み込んで伝えるべき、という意見もあるが、どこまで踏み込んでいいのかという基準は難しい。但しこの難しさに真摯に向き合うこと自体に、今後パラリンピック放送に取り組むにあたっての、意味があるのでは。
■「将棋界の一番長い日 完全生中継 ~第72期・A級順位戦リーグ最終局~」について
- 対局の緊迫感を伝えるための手法にもう少し工夫がほしかった。カメラをマルチアングルに設置するとか、検討室に初めてカメラが入ったのなら、検討している(B級C級の)棋士たちの、A級棋士に対する人間ドラマとか。さまざまな制限があるであろう中継環境の中でできる工夫をもう少しやってほしい。
- この番組は、将棋のコアファン向けなのか、あまり将棋を知らない人にも関心をあおるものなのか。
- 将棋を知っている人からすれば一番見たい瞬間を捉えることができたか?作り手の意識が統一されて画作りがされていないと感じた。
- 完全生中継をやるのであれば、従来の対局中継がやっていることを打破するような、違うもの、遊び心、いたずら心、等が足りなかった。仕掛けどころはいくつかあると思われた。